2021年10月14日木曜日

『成長痛の月』飯島章友

 『成長痛の月』飯島章友(素粒社)

川柳の句集です。


紙風船うすずみいろの(来て)をいう

うっすら不吉でエロティック。


川柳なのだけれど、季語を扱った句が結構ある。アプローチはいろいろな角度から。


水ぬるみ水むくみゆく聖五月

上向きにすれば蛇口は夏の季語

野分とは蟬のむくろの誤配です

ふらんす製ふらここのある空き屋敷

団欒の欒に巣作りする燕


ブラックだったり、グロテスクな内容の句も、あまり湿度を感じない。


Re:がつづく奥に埋もれている遺体

時計屋へ動かぬ人をもってゆく

コンビニの冷蔵庫の奥の巨眼


自分のことを振り返って、成長痛ってあったかなぁ。昔のことすぎて思い出せない。










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