花谷清句集『球殻』 (ふらんす堂) より
ジョブズ逝く林檎一箇所だけ齧り
若芝や車座に角できやすく
永劫へ螺旋を解く蝸牛
うら表なし生きている秋刀魚には
ひとへ告げ確かになりぬ秋の虹
小川ごと跨いで渡る蜷の道
宇宙誌やツマグロヒョウモン翅ひろげ
舟遊び互い違いに足のばし
吹き払う草蜘蛛と名を教えつつ
立ち尽くすぼくら疾走する蟻ら
着目したのは、なぜか虫の句が多かった。
全体には、理系っぽい語彙や着目がやはり多いよう。
雪だるま類型超えること難し
そうでしょうね、雪だるまは・・・。
いかにも、な雪だるまを作る楽しさというのもあるし。
ほのぼの可笑しい。
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