道草俳句日記
2019年11月24日日曜日
踏みたくて
禅寺や踏みたくて踏み霜柱 句集『手を置く』 加藤美代子 (文學の森) より
子供の頃、学校へ行く道などで霜柱を見ると、いつも踏んでいた。ザクっという感触が楽しく、そういう身体感覚と結びついた記憶は、消えずに残るものだ。
掲句では、禅寺というストイックな場所だから、霜柱を踏んでみたいという、やや子供っぽい欲望がいっそう募るのだろう。「踏みたくて踏み」とあえて重ねる気分もわかる。
作者の属性と作品は関係ないとはいえ、作者が89歳というのも、なんだか良いなと思ってしまう。
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