寒林の下いちめんに根の分かれ 和田悠 (『静かな場所』第20号)
地面にあらわになっている走り根もあるけれど、目に見えない地中に、びっしり根が張り巡らされている様子を想像すると、圧倒される。寒林は葉が生い茂ったり、花が咲いたりしていないから、地面のことに意識が向いたのではないかと思う。
植物の根の力ってすごい。うちにはフジバカマを植えていて、あれは今の時期になると芽がたくさん出てくる。地下茎でどんどん広がって、ずいぶん離れた場所に芽を出すこともある。たぶん、勢力争いに負けて消えてしまった植物もある。地中はどんなことになっているんだろう、と思う時がある。
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