久しぶりにダム池の林道へ。ソウシチョウがいたけれど撮れず。
良いお天気に誘われ山道の方へ。途中から鳥を忘れて展望台を目指す。
反対側の道へ下りたため、戻ってくるのが遠かった。単なるハイキングになってしまった。
津川絵理子句集『夜の水平線』(ふらんす堂)
近付けば雪渓暗き眼をひらく
香水や土星にうすき氷の輪
こういう大きな景の句にもはっとさせられるが、やはり虫の句に迫力を感じる。
柱よりはみ出て蟬の片眼かな
近づいてくる秋の蚊のわらひごゑ
濡れ砂を刺す夏蝶の口太し
蟻と蟻火花の如く探りあふ
長雨や壁の蛾の息すこし浮く
永き日の桶をあふるる馬のかほ
馬の句もユニークな句が多い。
木の実降る一頭づつの馬の墓
動物なら、通常は、よくても慰霊塔のようなところへ合同で納められるのだろう。一頭づつというのは相当に大切にされた馬たちなのだと思う。
力量に偏愛が加わり充実している。
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