人間で終る一生立泳ぎ
立ち泳ぎ、私はできないのですが、かなり筋力が必要なイメージ。
泳ぐときにまで、二本の足で立っている体勢なんて、ちょっとしんどい。
進化の過程で二足歩行を選んでしまった人間、そういう人間に生まれてきてしまった自分の不自由さが、なんだか可笑しい。
葉桜の下の大きな水たまり
瀧音に全身照らされてをりぬ
裏返す枕つめたしすいつちょん
秋の蜘蛛つよき光を返しけり
綿虫を払ひたる手の残りけり
海鳴りへ夜の屏風を据ゑなほす
薔薇守へ育つ百万本の棘
台風の近づく父のいきいきす
断水の昼を影濃きゼラニウム
春の夜の二階へあがる調べもの
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